こんにちは、ラクーンです。
今回は書籍「新しい文章力の教室」の紹介です。
読みやすい文章が書けない
文章が上達できるような本が知りたい
ポップカルチャーのニュースサイトで有名なナタリー。
わたしたちも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
その編集長である唐木元さんが手掛けた本がこの「新しい文章力の教室」です。
いい文章を作るコツが77個も紹介されている
文章構成の最初から最後まで詳しく学べる
文章を書く前の準備段階も学べる
「新しい文章力の教室」における目標として、完読されることにあります。
完読されるような文章力を身につけたい方にはおすすめです。
そのなかでも特に参考になった部分を要約して解説したいと思います。
関連記事:【感想・要約】『沈黙のWebライティング』ブログ初心者は買って損なし!オススメの一冊!

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まとめ
早速まとめです。
今回おさえておきたいポイントはこの3つです。
①「言葉づかい・ロジック・事実」で文章を作ろう
②文章をプラモデル化して組み立てよう
③プラモデル化を定着させるために構造シートを作ろう
文章の3層構造を知る
「新しい文章力の教室」では、完読される文章を作ることを目標としていますが、その基盤として以下の3層構造があります。
①言葉づかい
②ロジック
③事実
文章を作成する上で、この3つの構造で組み立てていきます。

①の言葉づかいは一番表層にあります。
つまり文章で一番目に見えている部分です。
②のロジックは言葉づかいの下にある部分。
何を伝えたいかということです。
③の事実は一番深層にあります。
その文章に根拠があるのか、筋が通っているのかを示す部分です。
下から事実→ロジック→言葉づかいを積み重ねてはじめて読まれる文章が完成します。
あなたがなにか情報を知りたいとき、次の2つのどちらを選ぶでしょうか。
A.文章はキレイだけど事実が間違っている情報
B.文章は普通だけど事実を述べている情報
知りたい情報が間違っているAを選ぶ方はいないでしょう。
どんなに言葉づかいをキレイに並べたとしても、事実が間違っていたらその文章は読まれることはありません。
たとえシンプルな言葉づかいだとしても、事実が合っているなら大きな問題はありません。
重要度として揺るぎないのは事実>ロジック>言葉づかいの順番です。
まずはこの3層構造を意識して文章を作成することから始めてみましょう。
文章をプラモデル化する
文章を作るときに何も考えずに進めてしまうと、途中で悩んだり内容がブレてしまったりすることが多いです。
文章をプラモデル化すれば、書きたいことを明確にしてスムーズに取り組めます。
プラモデルにはパーツと取扱説明書、完成図である箱絵がありますよね。
箱絵で完成イメージを想像して、取扱説明書をみながらパーツを順番に組み立てていく。
この流れを文章に置き換えたのが以下の通りです。
・パーツ
→文章の内容(情報の列挙)
・取扱説明書
→内容の組み立て方(比重)
・箱絵
→テーマ
まず文章を作成する前に、なにをテーマにするか決める(箱絵)。
その次にテーマに沿った情報を列挙する(パーツ)。
最後に列挙した情報の優先順位や比重を決める(取扱説明書)。
あらかじめプラモデル化してから取り掛かることで、最後までブレることなくスムーズに文章を作成できます。
構造を整理する
プラモデル化を定着させて文章をスムーズに書き出すためには『構造シート』を作成して定着させます。
①書きたい情報を箇条書きで列挙する
②その中でとくに伝えたい情報をテーマにする
③情報の順番や優先度を決める
なにを書こうか迷ったときは、とにかく伝えたい情報を箇条書きで出し続けます。
その中からテーマや必要な情報の取捨選択をすれば、プラモデル化がスムーズになり構成イメージを立てやすいです。
XMindより
「新しい文章力の教室」では構造シートを紙に書き出すことをおすすめしていますが、私の場合はマインドマッピングを活用しています。
マインドマッピングを活用すると、箇条書きの列挙や文章の入れ替えが容易にできるのでおすすめです。
まずは文章を書き出す前に構造シートを作成し、プラモデル化を定着させていきましょう。
文章では結論を先に書く
ここではプラモデルでいう「取扱説明書」にフォーカスした話です。
列挙した情報の並べ方によっても読まれるか読まれないかが変わります。
一番メジャーな方法としては、『結論』を先に書くことです。
「筋肉痛 原因」で検索!
このサイトを見てみよう!
血行が悪いのも要因なので、運動前のストレッチや運動後のマッサージは大切です
読者はなにか情報を調べるときに一番知りたいのは、その情報の『結論』です。
先に述べてもらった方が読者の疑問は解決できるのでありがたいですよね。
ロジックに興味があるなら、その後の文章もおのずと読んでくれます。
このサイトを見てみよう!
つらつら〜
乳酸とは〜つらつら〜
このように結論を先延ばしにしてしまうと、徐々に興味が薄れて途中で離脱する可能性が高くなります。
ある程度引っ張る分にはアリだと思いますが、引っ張りすぎには注意しましょう。
この方法は『PREP法』ともいわれています。
P … Point(結論)
R … Reason(理由)
E … Example(具体例)
P … Point(結論)
この順序で組み立てればまとまった文章になるので、構成に迷っている方はこの方法を参考にしてみてください。
その他の注意点
その他の文章の注意点で参考になったところを紹介します。
・文末の「です・ます」を重複させない
・「また、」「なので、」などの文頭すぐの読点には注意
・「〜が可能」「〜ができる」などの可能表現の多様には注意
・「〜することで」「〜なものだ」などの「こと・もの」にも注意
・すべての文章に絶対的なルールはない
どれも基本的な部分ですが、ついつい使ってしまいますよね。
わたしもなるべく意識しながら文章を書くようにしています。
おさらい
あらためておさらいです。
早速まとめです。
今回おさえておきたいポイントはこの3つです。
①「言葉づかい・ロジック・事実」で文章を作ろう
②文章をプラモデル化して組み立てよう
③プラモデル化を定着させるために構造シートを作ろう
おわりに
完読されるような文章力を身につけるためのコツを紹介させていただきました。
文章というのは底が見えないほど奥が深いことがわかりますね。
他人を引きつけるための文章を作るのは大変ですが、ぜひこの記事のポイントを取り入れてみてください!
「新しい文章力の教室」ではその他にもさまざまなコツを紹介されているので、興味がある方は読んでみてください!
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